食事療法 記事詳細
2011.12.18【食事療法】
医療相談20 水分摂取は腎臓に良い?悪い?
Q) 慢性腎臓病を指摘されています。水分の過剰・不足のどちらが腎臓に負担を掛けるのでしょうか?
A) ご質問にお答えしたいと思います。
一般的に脱水は腎機能障害の代表的な原因となるので、腎機能障害が顕著でなく水の排泄障害がない患者さんの場合は、脱水にならないように水分を摂るように指導します。
水分摂取を摂れば摂るほどよいのかというと、排泄障害がなければ水分を過剰にとっても大きな問題になることは少ないですが、水の過剰摂取がどんどん腎機能をよくするという治療根拠もなく、また水中毒といった低ナトリウム血症を状況を発症させる可能性もあることから、水分の過剰摂取はガイドライン上では勧められてはいません。
つまり適度にとればよいということになります。
目安としては尿量が1500-2000mL程度は確保されるように飲水すればよいのではないかと思います。
しかしながら、腎機能障害が進行し水の排泄障害が出現してきた場合には、浮腫や肺水腫などの危険性が高まるので、高度の腎機能障害時には水分制限を指導することになります。
腎機能障害の程度が最も強く、血液透析療法が必要な末期腎不全患者さんでは、いくら水分を摂っても体内に蓄積してしまうだけであり、余剰な水の除去は血液透析に依存していることから、安全な透析療法の遂行のためにかなりの水分制限をしてもらう必要性があります。
ちなみに塩分制限をしないと水分制限はできないので、水分制限をしてもらうためには厳格な塩分制限が必要になります。
このように、腎機能や体内水分量の状態によって、水分摂取を促す場合と制限を促す場合とがあります。
これらは、実際の体液量判断のための診察や、様々なデータによって判断されます。
ご自分の水分摂取の可否については、現在の状態がどんな状態であるかを自覚し、主治医の判断に従うというのが最も無難な方法と思います。
今後の参考にしてください。
阿蘇の湧水の一つである、龍命泉の水です。
人間の生命の源であり、腎機能と非常に関連している"水"を大事にしたいものです。










