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2009.01.09食事療法

塩分にご注意!! part 1

かなり冷え込む時期になってきました。みなさんお元気でお過ごしですか?

冬の厳しい信州では、この時期になると毎日氷点下が続くようになります。

そうなると欲しくなるのは・・・・・・・温かな味噌汁だったり、鍋物だったり、おでんだったり、ラーメンだったりします。

腎臓の悪い患者さん達にも、そういったご馳走を遠慮せずに楽しんで!!・・・・・と言いたいところですが、『塩分』の問題があり、『待った!!』をかけなければいけないところが心苦しい点であります。

スープの多い料理は、ほとんどが『塩分』が多く、腎臓患者さんはその『塩分』を制限する必要があるからです。

腎臓患者さんは、『塩分』を何故、制限しなければいけないのか?

『塩分』は、元々体に必要な貴重な物質です。人間を含めた地上の動物は、その大事な『塩分』を体内に保持するために、口から入った『塩分』を腸管から効率よく吸収します。なんと、その塩分吸収率は100%だと言われています。つまり、10gの『塩分』が口から入ったら、10gの『塩分』が血液の中に吸収されることになります。

体には必要な『塩分』ですが、必要以上の『塩分』が体内に入った場合様々な不具合を生じるため、正常な人の場合は吸収された『塩分』と同じ量の塩分を排泄し、常に血液中の塩分濃度を一定に保つようにしています。『塩分』の排泄は、尿の中に塩分を溶かし込み尿と共に排泄することで可能となり、その役割を一手に引き受けているのが『腎臓』になるわけです。10gの『塩分』を摂取したら、10gの『塩分』を『腎臓』を経由して尿から排泄しないと体調を維持できなくなるわけです。

『腎臓』の機能が低下すると、『塩分排泄能力』も低下するため、塩分摂取に見合った塩分排泄が出来なくなります。そうなると、体に『塩分』が蓄積していきます。『塩分』が血液中にたまってくると、血液が濃くなってしまうので、『塩分』を薄めるために水分も血液中に増えてきます。そうなると、体液の全体量が増加し、むくんだり(浮腫といいます)、血圧が高くなったりします。さらに最悪の場合は、増えた体液が肺にたまって、肺水腫という状態になり呼吸困難を起こします。腎臓が悪くて、体がむくんだりしている人は、水分が溜まっているというよりは、むしろ塩分が溜まっていると考えてもらった方が良いと思います。

『腎臓』の機能低下があればあるほどこのような状況が起こりやすくなります。また無理に薬物を用いて腎臓から『塩分』を出させようとすると腎臓に負担がかかりさらに腎臓機能を低下させる可能性があります。腎臓になるべく負担をかけずに体液の状態をコントロールするためには、塩分の体内への入り口である経口摂取を控える事が理にかなった方法であり、重要になってくるわけです。実際、腎臓が悪く体がむくんでいる人に、しっかりとした塩分制限をかけるだけで、むくみがどんどん無くなっていくということもよく経験します。そういった患者さんを拝見するたびに、『塩分パワー』の強力さを実感します。

このホームページでは、今後 『塩分』制限の重要性や、そのための工夫について随時掲載していきたいと思っています。

このような点について聞きたい!!というようなご希望がある場合は、お問い合わせフォームからご質問下さい。

皆さんのご参考になることを願っています。

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