食事療法 記事詳細
2010.07.20【食事療法】
スイカは腎臓によい・・・?!
みなさん、こんにちは。
各地域に大雨をもたらした梅雨が明け、一転して猛暑になっています。
この夏は、冷夏になるといった予想もあったように思いますが、しばらく暑い日が続きそうです。
夏になると定番となるのが、スイカ ではないでしょうか。
スイカというと、古くから "腎臓に良い食べ物" という考えが浸透しています。
なので、外来で患者さんや、そのご家族から次のようなお話を聞くことが多いです。
「先生! スイカって腎臓にいいんですよね! 夏だし、いっぱい食べてきました! 腎臓の数値はよくなってるんじゃあないですか?」
そして血液検査値を見ると・・・・・・
前回よりも 明らかにカリウムの値が高くなっており入院をお勧めする場合もあります。
実は、スイカなどのカリウムの高い果物や野菜は、腎機能がかなり悪い人にとっては、体によいどころか、カリウムの蓄積を起こして危険な状態になる可能性があるのです。
スイカは、水分が多くてカリウム含有量も多いので、腎臓機能が良い患者さんにとっては、尿が出やすくなるし塩分も排泄しやすくなるので、"腎臓に良い" というイメージがついています。
しかしながら、腎不全の患者さんたちは、基本的に尿からの排泄能力が塩分であってもカリウムであっても低いので、過剰に摂取してしまうと血中に蓄積してしまうのです。
カリウムがあまり高くなると、怖い不整脈やしびれ・だるさなどの症状が出てきます。
皆さんは、迷信に惑わされず、主治医の先生に "カリウムが高いですよ" と言われたら、過剰にスイカなどを摂らないように心がけて下さい。
また、メロンやバナナもカリウムの高い果物の代表選手です。
このホームページでも何回も食事療法のコーナーでカリウムについての注意喚起をしているので、そちらも参考にしてください。
毎年毎年、この時期になると、カリウムのために入院するという人もいます。
風物詩を制限するのも可愛そうですが、よく主治医と相談しながら、食事療法を継続してください。
これから、まだまだ暑くなりそうですが、体調を悪くしないように気をつけてください。










