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2011.07.29食事療法

腎臓病患者の熱中症対策に塩分?!

みなさん、こんにちは。

今年は9月になっても残暑が厳しいという予想もあり、今後も熱中症に対する十分な対策が必要と思われます。

その際に、熱中症対策として有名になったのが、

「熱中症の予防には塩分をとるように!!」

というフレーズです。

炎天下で激しい運動などをした場合に、大量に発汗に伴い大量の塩分が水分とともに体内から喪失してしまうので、失われた水分だけでなく失われた塩分を取らないとミネラルバランスが崩れてしまい体調を崩してしまう、ということから注意喚起されています。

腎臓病患者さんの場合、このフレーズを聞いて「困ったな~」、と思う人も多いのではないでしょうか。

何故ならば、塩分は高血圧を引き起こし動脈硬化や腎の微小血管に悪影響を与えるので、

腎臓病患者の食事療法としては減塩食が基本中の基本であり、

多くの腎臓病患者さんは、医師から「とにかく塩分を控えるように!」と言われているからです。

結局、この夏場に塩分を摂取したほうがいいのか、しないほうがいいのか、判断に迷ってしまうのではないかと思います。

ここで、慢性腎臓病患者さんの塩分摂取の現況について整理したいと思います。

慢性腎臓病ガイドラインでは、一日塩分摂取量6gを推奨していますが、我々の調査ではその基準をクリアしている患者さんは4%程度しかいません(中信地区 食塩摂取量調査より)。

つまり、ほとんどの患者さんの塩分摂取量は推奨量よりも高いということになります。

熱中症の際の塩分喪失という事柄は、あくまでも大量の汗をかいてしまうような運動時に起きることでありますが、夏場であっても大量の汗をかくような運動や炎天下にいない患者さんの場合は、もともと多い塩分摂取量に加えて、さらに積極的に塩分を摂取すると明らかな塩分取りすぎになってしまう可能性があります。

なので、ご自分の普段の生活の中で、大量の玉のような汗をかくような事柄があるのか、ないのか、また血圧などの変動がないか、などを勘案して判断頂ければよいと思います。

腎臓病患者さんであっても大量の汗をかいたり、炎天下で仕事をしたりするような場合には、失われた分の塩分や水分を補給することは大事ではないかと思います。

特に血圧が低めになっていたり、ふらつきが出ていたりするようなときには、体液量が減っている可能性がありますので、適切に水分・塩分量を補給する必要があると思います。

比較的涼しい部屋で過ごすことが多く、またいつもと血圧の変動も無いような場合には、特別に塩分を取らなければいけない、ということはありません。

まだまだ、暑い日があると思いますので、今後の夏場の食事対策のご参考にしてもらえればと思います。

ハイビスカス.jpg

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