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2009.04.20相談室

医療相談9

Q) はじめまして。

先日、糖尿病性腎症による慢性腎不全と診断されました。現在、食事療法について勉強中です。

知人のお薦めのミネラル水を何気なく見ていたところ、カリウムが含まれていると表記されていました。カリウムの取りすぎは注意されたばかりですが、何グラムくらいに抑えればよいのでしょうか?

また、水は、硬水・軟水、どちらを飲めばよいのでしょう?

回答いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

 

A)ご質問にお答えしたいと思います。

水に含まれるミネラル成分については、水の種類によってその含有量はまちまちですが、 現在発売されている中で、最もミネラル成分が多い超硬水といわれるミネラル水を例にとって考えたいと思います。

商品によっても違うかもしれませんが、代表的な超硬水 100mlに含まれるミネラル成分の含有量は、ナトリウム 0.94mg、カルシウム46.8mg、マグネシウム 7.45mg、カリウム 0.28mg 程度であるようです。

慢性腎不全患者に指導しているカリウム制限としては、一日量としてカリウムを1500~2000 mg以下になるように指導されることが一般的と思われます(慢性腎臓病ガイドでは1500mg以下を推奨しています)。

その数値からすると、超硬水であったとしても、カリウム含有量は微々たるものであることが分かると思います。
カリウムは、果物や野菜に多く含まれるので、同じ飲み物でも野菜ジュースやフルーツジュースでは、桁違いに多くなります。
(商品によっても異なりますが、一般的な野菜ジュースでは100ml中に200mg~500mg程度カリウムは含まれています)。

また、豆や植物の葉っぱを粉末状にしたものであるインスタントコーヒーや抹茶もカリウム値はミネラルウオーターより多目となりますが、ジュースほどではなく、使用する量により、その含有量は変わって来ます。
よって、カリウムに関しては、超硬水であってもそれほど、問題にならないだろうと思っています。

ただし、超硬水の場合は、カルシウム量やマグネシウム量は結構含まれているので、腎不全患者さんのミネラルバランスに影響する可能性は多少あるかもしれません。血清カルシウム濃度は腎不全では低下するので、カルシウム補給をしてもよいのですが、すでにカルシウム製剤やビタミンD製剤により血清カルシウムが高めになっている場合には、カルシウムの過剰補給になる可能性があります。また、腎不全患者では、高マグネシウム血症になりやすいので、過剰なマグネシウム補給は避けた方が良いように思います。

純粋に水分の補給という点では、軟水の方が無難のように思います。

以上、ご参考頂ければと思います。

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