1. HOME
  2. お知らせ
  3. Dr.K の弾き語り
  4. ノロウイルス感染症にご注意!

Dr.K の弾き語り 記事詳細

2012.12.19Dr.K の弾き語り

ノロウイルス感染症にご注意!

みなさん、こんにちは。

12月も半ばを過ぎ、あともう少しでクリスマスがやってきます。

例年、この時期には信州大学病院において、多くのボランティアが患者さんのためにコンサートを開いてくれたり、様々なクリスマスイベントが行われて来たのですが、今年はそういったイベントが院内で開催できなくなってしまいました。

原因は、巷で流行っているノロウイルス感染症の院内での感染拡大(アウトブレーク)を予防するという措置のためです。

腎臓内科のDr.Kも、この時期にクリスマスコンサートを開催してきましたが、今年は断念せざるをえませんでした。

やはり、感染症というのは、予防が大事だと痛感します。

ノロウイルスに感染し症状が顕著になった場合の治療としては、インフルエンザウイルスのように特異的な抗ウイルス療法はないため、脱水などの対処として輸液などを行い症状を緩和するお薬を使いながら病態が回復するのを待つしかありません。

腎臓病をお持ちの患者さんの場合には、脱水などにより腎機能が悪化する可能性もあるため、感染予防が大変大事になります。

石鹸での手洗いやうがいを励行すること、生の食品は避けること(なるべく加熱する)、感染者の便や嘔吐物は適切に処理すること、などが推奨されます。

便や嘔吐物の処理の際には、使い捨てのマスクや手袋を用い、作業する服にはビニールをかぶったり、捨てられるようなものを用いて作業を行い、処理後はそれらは廃棄するのが良いと思います。汚染された床などをふき取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度0.02%(200ppm)でふき取り、その後、水拭きをしてください。ノロウイルスはアルコールなどでは死にません。次亜塩素酸は家庭にある塩素系漂白剤を用いればよいです。

0.02%の次亜塩素酸消毒薬は、2Lの空のペットボトルに、ペットボトルキャップ2杯の塩素系漂白剤を入れます。そこに水を加えて全体量を2Lにすれば完成します。

汚物処理に使った雑巾類は、ビニール袋に入れて密閉し、袋に一緒に次亜塩素酸ナトリウムを汚染物が浸るぐらい入れるとウイルスを抑え込むことができます。

病院内でも、このような予防措置を行っていますが、家庭でも十分に注意してお過ごしください。

ノロウイルスなどの感染の心配がなくなったころに、コンサートについてはあらためて企画したいと思います。

多くの患者さんたちの病態が安定し、無事にクリスマスやお正月をむかえられるよう、Dr.Kは願っています。

このページの先頭へ